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山本 正弘*; 岡野 文範; 都筑 和泰; 小川 宏明; 鈴木 貞明; 柴田 孝俊
JAERI-Tech 2005-061, 11 Pages, 2005/09
先進材料プラズマ試験(AMTEX)を実施するためJFT-2M真空容器内部にフェライト鋼板を設置した。フェライト鋼は錆び易く、かつ表面の不純物吸蔵量も多いことから、フェライト鋼表面をボロンコーティングするためのトリメチルボロン(TMB)を使ったコーティング装置を開発した。コーティング装置で使用されるTMBは毒性があるため、作業者をこの毒性から守るためにヘリウムガスで1%に希釈して使用した。コーティングした膜の一様性や安定性はトカマク真空容器内に設置した試料片を顕微鏡で測定することにより確認した。コーティング膜厚はX線光電子分光装置で測定し、約130nmであった。このボロンコーティングを実施した後のプラズマ実験では、実施前に比べて放射損失は1/3に減少し、また、酸素不純物は1/10に減少した。
都筑 和泰; 伊世井 宣明; 川島 寿人; 佐藤 正泰; 木村 晴行; 小川 宏明; 三浦 幸俊; 小川 俊英; 柴田 孝俊; 秋山 隆*; et al.
プラズマ・核融合学会誌, 78(5), p.455 - 461, 2002/05
JFT-2Mにおいては、核融合原型炉の構造材の有力候補である低放射化フェライト鋼(F82H)のプラズマへの適用性を調べる実験を段階的に進めている。本実験では、最終段階の真空容器内壁の全面フェライト鋼化の前段階として、フェライト鋼板を真空容器内に部分的に設置し、不純物放出、及び磁気的影響の予備的評価を行った。また表面特性改善のため、その場ボロン化設備を新設した。真空排気,プラズマ生成は、設置前と同様の手法で行い、不純物放出,プラズマ制御への影響が小さいことを確認した。またプラズマ安定性を調べる実験を行い、磁気的特性がロックトモードに悪影響を与えないことを示した。一連のデータ取得後ボロンコーティングを行い、その有効性を確認したボロン化後、=2.7の高規格化プラズマの生成を行うことができ、プラズマ高性能化にとっても有望な結果を得た。
木村 晴行; 佐藤 正泰; 川島 寿人; 伊世井 宣明; 都筑 和泰; 小川 宏明; 小川 俊英; 三浦 幸俊; 山本 正弘; 柴田 孝俊; et al.
Fusion Engineering and Design, 56-57, p.837 - 841, 2001/10
被引用回数:14 パーセンタイル:68.91(Nuclear Science & Technology)低放射化フェライト鋼(F82H)のプラズマへの適用性試験(先進材料プラズマ試験)がJFT-2Mで進展している。真空容器とトロイダル磁場コイルの間にフェライト鋼板を挿入することによりトロイダル磁場リップル低減を実証した(第1段階)。第2段階ではフェライト鋼板を真空容器の内部に部分的に設置してプラズマへの適合性を予備的に調べており、これまでのところフェライト鋼の強磁性や真空特性がプラズマに及ぼす悪影響は観測されていない。フェライト鋼板のプラズマ-壁相互作用の改善のためボロンコーティングを実施した。プラズマ密度の上限はフェライト鋼板設置後、ボロンコーティングを行うことにより1.6倍以上に増加した。真空容器内壁を全面的にフェライト鋼化してプラズマとの適合性を本格的に調べる試験(第3段階)のための設計と準備が進行中である。
細金 延幸
Phys. Fluids B, 5(7), p.2412 - 2419, 1993/07
被引用回数:10 パーセンタイル:38.4(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uにおける、Hモードと高ベータ・ポロイダルプラズマの特性について、電流分布、圧力分布、鋸歯状振動との関連において示す。閉じ込め改善において得られた主要パラメータは、T(0)=38keV、n(0)T(0)~4.410cmsec keV、H係数(=/ )は3であった。Hモードにおいては、B=4.2Tにおいてn(0)T(0)~2.510msec keVを得た。高安全係数の利点が、運転領域とダイバータの研究において得られた。すなわち、高いn実効安全係数は、ダイバータ板への熱流束の低減と、粒子リサイクリングの低減に有効である。
中村 博雄
核融合研究, 66(3), p.326 - 335, 1991/09
本報告は、平成3年4月16日から18日の間、アメリカ合衆国テネシー州がトリンバーグで、オークリッジ国立研究所およびユーリッヒ中央機構プラズマ物理研究所の共催により開催された、ヘリウムの輸送と排気に関するワークショップの内容について述べたものである。JT-60、JET、DIII-D、TEXTOR等のトカマク装置からの参加を含め43人の参加者であった。発表は、概説、実験結果、モデリング、計測および将来計画等にわけられる。JT-60からは、ヘリウムビームによる中心粒子補給を用いた実験結果について発表した。JETからは、Hモード放電の報告があった。DIII-Dトカマクの実験は、これからである。また、米国のプラズマ壁相互作用研究の現状の調査も行なった。DIII-Dではボロンコーティングを計画中であった。酸素不純物対策に重点が移っている。